鏡の森




流れる事をやめた時間(とき)は

記憶のかたちも変えてしまう

いま 見ているのは夢なのか

優しいだけの 想い出か


静寂の鎖に囚われて

鼓動すら 森に融けてゆく


お願い

誰か私を呼んで



・・・・・・・・・・・・誰も私を呼ばないで


何かを求めて両手を伸ばし

ひとつ ふたつ 確かに触れた

彷徨い疲れて目を閉じて

すべてを忘れただ此処に居る


神秘の森に護られて

魂を 湖(うみ)に融かし込む


お願い

誰か私を抱いて



・・・・・・・・・・・・・誰も私に触れないで


纏うのは ささやかな永遠

切なくて 甘美な孤独









pianopianoさんの壁紙からイメージをわかせて
過去に作ったものに一部手を入れました。
こんなに美しい森の中だったらば
独りぼっちでも構わないかもしれない
なんて傲慢なことを思ってみたりします。

文 / 咲京(2004.8.17)