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青を透かしたグラスが
この手を離れて
世界が破裂したかのような衝撃音

白い床の上 粉々に散った薄青い星々
私の足元にできた小宇宙

それはきらきらと
あまりにもきれいで

どうしてこんなに綺麗なの?

きらりひかる破片をひとつ、つまもうとして
指先に走る鋭い痛みに
小さく声をあげた

こんなに綺麗なのに
どうして私を傷つけるの?


さっきまで
確かにこの手の中にあったものの筈だった


壊れてしまったくせに
どうしてこんなに綺麗なの?

それはいつまでもきらきらと
あまりにも綺麗なままで



ただ不意に 涙が零れた




       始まりの言葉を囁いた声と
       終わりの言葉を告げる声が

       まるで同じだということ

       終りのない日常の途中で
       ありきたりな残酷さの
       その事実の一片 




あのひとには恋人がいて
当たり前のことだけど それはもちろんわたしじゃなくて
想っても哀しいだけだから
早く忘れてしまえと友達はみんな言うけれど
そんなに簡単に忘れることができたなら
こんなに泣くことはなかった

想うほど 胸が苦しいのに
なぜこんなにも愛しいのでしょう
切なさが 胸に突き刺さるのに
なぜこんなにも 幸福を感じるのでしょう

あのひとを想うだけで
私の世界は色づいて 変わってゆく




  きみがいなくたって
  何も変わらない毎日

  友達もたくさんいるし
  大好きな音楽だってあるし
  本を読んだりテレビを観たり
  時間は有効に使ってる

  きみがいなくたって
  ぼくは困ってないよ

  何も変わらない日々
  変わり映えしない毎日
  昨日と同じ道
  明日も同じ部屋

  ただ、きみがいないだけ

  きみがいないだけなのに
  何かが前と変わった

  きみがいなくたって
  何も変わらない世界
  でもきみがいないだけで
  とても寂しいよ

  ただきみがいないだけ

  きみがいないだけなのに




終ってしまうなんて思わなかった
あっさりと消えてしまうなんて

続くものだと思ってた いつまでも
ずっと変わらないのだと信じていた

約束だとか言葉だとか
何処までも不確かで 透き通っていて脆いものの
何をあんなに 信じていたんだろう
あんなにも強く


それこそが恋の儚さだろうか
それとも、強さだったろうか




静寂と暗闇が
わたしを護ってくれる

大丈夫
大丈夫

なにもないセカイは
わたしを傷つけたりなんか、しないから

アナタがいないなら
いっそすべてが無くていい

消えてしまえ
消えてしまえ

必要なのはアナタだけだったから
いっそすべてを捨てるんだ

そしてわたしは
わたしのセカイを壊すんだ
わたしのすべてを壊すんだ


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