いつか見た海



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      ぼくのなかに散らばった
      きみが残したカケラのせいで
      そこらじゅうが傷だらけ
      いなくなってしまってもまだ
      きみはぼくを打ちのめす




    週末に会えないことを淋しいと思った
    ふたりきりの時にしかつなげない手を
    切ないと思った

    それでもあなたに会えることが
    とてもとても嬉しかった




さよならを言おうとする
きみの顔を見るのがつらくて
空ばかり見てたこと
今でも後悔しているよ
夕暮れの空を見上げるたびに
あの日のきみを思い出してしまうから

ずっと見ていたはずなのに
あの夕焼けがどんなだったか 思い出す事もできなくて
きみの声がリフレインするばかり

あかく染まった空は
終ってしまった恋を映して
切ない残り火を燃やしているみたいだ




   なにしろ簡単なごめんなさいで
   びっくりする間もないくらいに
   ひどくあっさりと
   終わらせられてしまったものだから
   どうやって こころにわからせてやるものだか
   いまになっても、出来ないでいるわたし




   思い出すたびに胸が痛むのと

   すっかり忘れてしまうのとでは

   どちらの方が幸せだろう

   どちらの方が切ないだろう




あの時きみが伝えようとしていたことを
正しく受け取れたかどうかなんて わからない。

その時ぼくが伝えたことのどこまでを
きみが理解してくれたかだって わからない。

こころの距離を
正しく測ることなんて、出来ない。

だからこそ
ぼくはきみを大切だと思った。

瞬間の想いが 
どれほど儚くてあやういものであったとしても
あの時 きみを とても大切だと感じたあの気持ちは
疑いようもない真実であったと
それは今 この時にもこの胸の中にあるから。

きみのなかのぼくの記憶が
甘い痛みと共にあればいい。
ぼくのなかのきみの記憶が 今もそうであるように。




    言わなかったんじゃなくて
    言えなかった

    泣かなかったんじゃなくて
    泣けなかった

    それで きっと
    随分と 冷たいひとだと思われた


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